祝詞とは神様へ言葉を伝えるものであり、また神様から人への言葉でもあることから、神様と対話をするためにあります。
龍神祝詞は龍神様に奏上(申し上げる・聞いてもらう)するための祝詞です。
龍神祝詞は、神社本庁が作成・管理している祝詞ではないのですが、「神道大祓全集 龍神祝詞 」の中に、神職の方が日々唱える祝詞とともに載っています。
龍神祝詞を唱えることにより、龍神様は私たちの罪穢れを払い、願いが叶うように後押しをしていただいたり、その道を示していただけます。
この記事では龍神祝詞の全文を紹介し、読み方や意味を記載していますので、龍神祝詞の内容を理解することが出来ます。言葉には言霊が宿りますので、内容を理解したうえで龍神様に祝詞を奏上することが出来ます。
龍神祝詞を唱えるタイミングは、朝に神棚に挨拶をする時・神社に参拝した際などですが、基本的にはいつ唱えてもかまいません。龍神様は常に私達を見ていてくれているので、龍神様に話を聞いてもらい時に祝詞で気持ちをお伝えします。
龍神祝詞の全文
高天原に坐し坐して
天と地に御働きを現し給う龍王は
大宇宙根元の御祖の御使いにして
一切を産み一切を育て
萬物を御支配あらせ給う王神なれば
一二三四五六七八九十の
十種の御寶を己がすがたと變じ給いて
自在自由に天界地界人界を治め給う龍王神なるを尊み敬いて
眞の六根一筋に御仕え申すことの由を受引き給いて
愚なる心の数々を戒め給いて
一切衆生の罪穢の衣を脱ぎ去らしめ給いて
萬物の病災をも立所に祓え清め給い
萬世界も御祖のもとに治めせしめ給へと祈願奉ることの由をきこしめして
六根の内に念じ申す大願を成就なさしめ給へと
恐み恐み白す
現代語訳と意味
高天原に坐し坐して
高天原(神様の住む天上界)にいらっしゃり
天と地に御働きを現し給う龍王は
天上界と地上界で活動・活躍してくださる龍神様は
大宇宙根元の御祖の御使いにして
全ての始まりの祖先の使者として
一切を産み一切を育て
全てを作り上げ、全てを育て
萬物を御支配あらせ給う王神なれば
全てを支配される神なので
一二三四五六七八九十の
1.2.3.4.5.6.7.8.9.10と
十種の御寶を己がすがたと變じ給いて
お姿を10種類の宝物に変化されて
自在自由に天界地界人界を治め給う龍王神なるを尊み敬いて
(自由に)全ての世界を安定させてくださる龍神様を尊敬しています
眞の六根一筋に御仕え申すことの由を受引き給いて
眼・耳・鼻・舌・身・意(心)の全てを奉仕させていただく理由は
愚なる心の数々を戒め給いて
未熟な心を注意して下さい
一切衆生の罪穢の衣を脱ぎ去らしめ給いて
この世に生を受けた全ての生き物(人間)の罪穢れを祓いお清め下さい
萬物の病災をも立所に祓え清め給い
全ての病や災いを直ぐに祓いお清め下さい
萬世界も御祖のもとに治めせしめ給へと祈願奉ることの由をきこしめして
全ての世界をお治めくださいとのお願いを聞き入れて頂く為に
六根の内に念じ申す大願を成就なさしめ給へと
眼・耳・鼻・舌・身・意(心) の中で祈る大きな願いを叶えて下さるように
恐み恐み白す
恐れ多くもお願いさせていただきます
祝詞を奏上するタイミング
龍神祝詞の内容を理解してうえで、どのような時に祝詞を奏上して龍神様に話を聞いていただくのがよいかというと
・拝殿前
二礼⇒龍神祝詞⇒二礼⇒二拍手⇒一礼
・朝一、神棚に挨拶をする時
・滝や清流など、龍神様がいる場所
龍神祝詞を唱えるタイミングは、基本的にはいつ唱えてもかまいません。龍神様は常に私達を見ていてくれているので、龍神様に話を聞いてもらい時に祝詞で気持ちをお伝えします。
まとめ
龍神祝詞は龍神様に奏上(申し上げる・聞いてもらう)するための祝詞です。
拝殿前では祝詞の奏上は時間がかかるので、周りに迷惑がかからないように唱えるようにしてください。必ずしも拝殿前で奏上しないと意味がないというわけではありませんので、少し横にズレたりして自分のペースで唱えられる環境で奏上して下さい。
神社などの聖域になかなか行けない場合は、自宅で龍神祝詞をあげる事で龍神様へのご挨拶になりますので、日頃から龍神様の力が頂ける準備をしておきましょう。
奏上をする際に気を付けることは、龍神祝詞や祝詞には言霊が宿っていることを理解し、一言一言を大事に心を込めて唱えましょう。神職の方が祝詞を奏上する感じです。
祝詞が龍神様に届くよう一言一言の意味を理解して、龍神様に感謝の意を表しましょう。
ではでは(@^^)/~~~
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